ブランドと国

今日、使い捨て衛生用品における吸収体が注目されています。漏れの防止。吸収体の性能と固定性。パルプを使用するか、しないか。吸収体に溝があるか、ないか。

最新の業界トレンドと議論についていくことが重要な鍵となります。以下の概要は、全体的な吸収体の構造、関連する構成要素、そしてそれらを一体化して固定するために重要な接着剤についてより深い理解を得る助けとなるでしょう。

 

接着剤

吸収体に使用される接着剤はそれぞれの資材をひとつにまとめ、吸収体の固定性を向上させます。接着剤は、吸収体のズレの防止、吸収力のサポート、構造の安定化、パルプとSAPの固定に不可欠なものとなっています。パルプの割合が高い(50%以上)吸収体においては、一般的な組立用接着剤がそのニーズを満たすために適しています。SAPの割合が高い(60%以上)吸収体では吸収体用接着剤と呼ばれる吸収体向けに開発された接着剤を使用するとメリットが高まります。

 

トップシート

吸収体のこの層は着用者の肌に直接接触し、水分を吸収します。トップシートには、ローションやアロエ成分など、肌に優しい添加物が含まれることがあります。トップシートの見た目は、その製品がどのくらいソフトで快適か、消費者の認識に影響を与えます。接着剤をトップシートに塗工することにより、吸収体の吸水力や固定性を損なう原因となる吸収体のズレを防ぐことができます。

 

吸収分散層(ADL)

吸水機能の向上のためのADLは、トップシートの下側に低密度の隙間を作り、お肌をドライに保ちます。さらに、水分をパルプとSAPの層に素早く吸収し、逆戻りを軽減します。接着剤は、このADLとトップシートを吸収体に固定する役割を果たします。

 

吸収体ラップ

吸収体ラップの主な役割は、パルプとSAPをその中に封じることで、加工処理中の吸収体構造を維持することです。吸収体ラップは、吸収速度が遅めのティッシュを用いることができ、活動的なユーザーが使用した際の、逆戻りの低減や、酷使時の高い耐久性を提供します。一方、不織布ラップは水分の素早い吸収性がありますが、逆戻りと吸収体の割れの性能が低くなる傾向にあります。接着剤は、吸収体ラップに封をし、隣り合う資材を接着してズレを防ぐために使用されます。

 

パルプ

パルプは吸収体の中心にあり、SAPとある一定の配合比率で使用されます。(比率はおむつのデザインによって異なりますが、平均しておよそ50:50です。)パルプは樹木から採れるセルロースからできており、その繊維長は様々で、種々の化学処理によって加工されます。毛細管現象により、排泄後の水分を急速に吸収し、分散することに役立ちます。パルプは吸収体の固定のサポートにもなり、割れやズレを防いで吸収体構造を安定化させます。接着剤は、パルプ/SAP層の安定化に使用されます。

 

吸水性ポリマー

吸収性ポリマーは通常、パルプと組み合わせて使用され、吸収体構造を形成します。水分をゆっくりと吸収し、浸透させると同時に、圧力がかかる状態でも大容量の水分を保水することができます。一部の衛材メーカーは、パルプを完全に取り除き、SAPのみを使用した吸収体の開発を行っています。ここで大切なことは、パルプ無しではSAPを定位置に固定する助けとなるパルプ繊維も無いということに注意することです。パルプを使用しない場合は、SAPの安定化に接着剤が重要な役割を果たします。

 

ウェットインジケーター

ウェットインジケーターは機能性接着剤で、、多くの使い捨ておむつに見られます。ウェットインジケーターが水分に接触するとその色が変わり、赤ちゃんのご両親や介護者におむつパッドが濡れて交換が必要なことをお知らせします。

 

バックシート

バックシートは通気性または非通気性のシートで防水の役割を果たします。接着剤をバックシートに塗工することにより、使用時の吸収体のズレと漏れを防止します。

吸収体の構造と接着剤の役割についてのこれらの基礎的な知識を備えることにより、重要な打ち合わせの際に共有する情報に高い価値が生まれます。

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