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漏れ防止や皮膚の健康が使い捨て衛生用品メーカーの長年の最優先事項である一方で、柔らかさは益々重要性を増しています。素材や製造工程が進歩することにより、不織布はおむつの多くの重要な構成要素で(特にクロスライクバックシート)、柔らかさと緩衝機能が実現されています。

クロスライクバックシートとは、フィルムと不織布のラミネートであり、ここでは外側の不織布が柔らかさに寄与しているだけではありません。フィルムの構成と製造工程、そして使用されるラミネート法が、柔らかさにも影響を与え、その向上にも寄与します。

今日では、バックシートとして一般的に使用されるフィルムには次の2種類があります。

  1.  米国で生産されるおむつでは一般的となったインフレーションフィルム
  2. ヨーロッパで生産されるおむつに幅広く使用されているキャストフィルム。

インフレーションフィルムとキャストフィルムとは何でしょうか?

インフレーションフィルムの生産には、高分子フィルムを巨大な泡にまで膨らませる壮大な工程が含まれています。このプロセスでは冷却はゆっくりと行われ、結晶が大きく成長します。結果として、フィルムの仕上がり感が固く強張り、ガサガサした音がしますが、引裂き抵抗、耐破壊性、耐熱性が良好で、両方向の強度が高くなります。

一方で、キャストフィルムは、溶融粘度が中から低程度で、冷却ロールを使って急冷却することにより、フィルムを構成する結晶(アモルファス)が小さくなります。透明度も高くなり、より柔らかくてより静かです。しかしながら、ここで留意すべきは、キャストフィルムは、引裂き抵抗および耐破壊性が低く、通常は強度も低く、更に重要な点は、横方向強度が非常に弱いことなのです。

インフレーションフィルムもキャストフィルム製法もどちらも、通常は以下の目的のためにマイクロもしくはマクロエンボス加工となっています。

  • 柔らかさの向上
  • ガサガサした音の低減
  • 見かけの厚みの増大
  • 表面積の拡大
  • 弾力性の向上
  • 摩擦係数の変更
  • 接着力の向上

インフレーションフィルムのエンボス加工は、ラインで直接行うことも、個別のユニットの後で行うこともあります。キャストフィルムのエンボス加工は、冷却ロール上で行われます。

通気性と柔らかさ

バックシートフィルムの通気性は、おむつを身に着ける人の快適さに関して重要な要素となります。この通気性がフィルムの柔らかさも高めます。

通気性の良いフィルムは、ミネラルフィラー(通常、炭酸カルシウムCaCO3 50%含有)を含むポリエチレンフィルムを成形してから引き延ばして製造されます。この引き延ばし加工がCaCO3 粒子の表面からポリマー鎖を切り離し、フィルム断面上に微細な孔を作り出します。この引き延ばし効果と表面に残ったCaCO3 により、フィルムが柔らかな感触を持つようになるのです。

接着方法

クロスライクバックシートを生成する際に使用できる接着方法には以下のように複数の方法があります。

  • 押出コーティング: 溶解したポリエチレンを不織布に直接塗布し、2本のロールの間に挟んでプレスします。これにより、ポリエチレンが不織布繊維の奥深くに浸透します。結果、費用効果の高い強度のあるラミネートとなりますが、かなりごわつきます。また、一般的には、引裂き抵抗も低く、フィルムのガサガサとした音がして、ピンホールができやすくなります。
  • 熱的接着:フィルムおよび不織布は、融解点のちょうど手前まで予熱しておき、それから結合して、ニップロールの間でプレスします。溶解したポリエチレンが不織布繊維に若干浸透します。この接着方法では、強度はよく、費用効果も高いのですが、比較的固くてごわつきますが、押出コーティング素材ほどではありません。
  • ラミネーション:最初の基材に二番目の基材をニップロールの間で結合する直前に、溶解したホットメルト接着剤をコーティングします。この場合、ラミネートでは、上記の二つの加工で記載したように、1つの素材として「融合」させずに、両方の基材の一番よい性能を引き出します。これによって、柔らかさやガサガサした音が改善され、強度や機械抵抗も良好となります。全面ではなく帯状での接着も可能です。加工がうまく制御されていないと下側に染み出しが発生することがあります。

接着剤が柔らかさをどう改善するのか

何度も言われていることですが、接着剤は製品性能にとって重要ですが、すべての接着剤が同等に作られているわけではありません。より高い柔らかさを求めるメーカーは、柔らかさ(感触やドレープ)に悪影響を与えることなく、また使用した素材の外観を損ねずに、既存のそして将来の柔らかい素材を適切に接着する接着剤を使用する必要があります。

事実、適切な接着剤を適切な場所に用いることで、接着剤は別の接着技術と比較して、より高い柔らかさを提供してくれます。

これが、スマート接着剤のエキスパートとの協力が柔らかさの目標を実現する上で重要である理由です。

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