柔らかい不織布による快適さと品質
不織布には織布の外観、手触り、強度に似た性能があることが長く知られてきています。柔らかさが増すことと柔らかさへの認識の鍵となるのが、不織布を製造するのに用いられる繊維などの材料です。
繊維の形状、繊維組成および表面処理
不織布にどのように光が反射するかによって、柔らかさに対する第一印象の決め手となる光学効果が生まれます。不織布の主な形状は以下の3種類です。
1. 光を異なる方向に反射する不規則な繊維は、それほど柔らかいとは思えない外観を醸し出します。
2. 丸い繊維は、光を横に屈折させる傾向があり、中程度の柔らかさを演出します。
3. 一般的に光をまっすぐに反射させるトリローバル繊維は、不織布の光沢が増すことで、柔らかさを最大限に引き出します。
繊維の直径も柔らかさのためのもう1つの重要な要素であることを留意しておくべきです。繊維径もしくは、デシテックスの番手が低い単糸繊度だと、不織布の柔らかさが増します。
繊維組成もまた重要です。高分子の中には他よりも柔らかいものがあります。このような高分子は、一般的なポリプロピレンの代替として、あるいはその補足として(繊維の外側が柔らかいポリマーでできていて、内側は固いポリマーで強度を付与した、バイコンポーネント繊維などを使用することによって)使用することができます。天然繊維などのその他の繊維は、柔らかさを向上させるのに利用できます。
表面処理も柔らかさを増す上で重要な役割を担います。しかしながら、表面処理の中には、接着性を損なうものもあります。これが、柔らかい不織布基材を接着させる際に、適切な接着剤を選択することが製品全体の機能性にとって最も重要である理由です。
接着剤が柔らかさをどう改善するのか
不織布用の接着剤は、使い捨て衛生用品が漏れを防ぎ皮膚の健康も保護しつつ、日常生活の要求に応えることができるようにするという重要な責任を担っています。スマート接着剤ソリューションは、柔かい素材を使用する際にコア構成物の確実な接着を可能にし、場合によっては、アプリケーションのパターンや塗工量によって向上することもできます。