ブランドと国

使い捨て衛生用品業界は、関心の高い物質 (SOI)への取り組みに関する質問に対して、統一された応答が出せるよう対策を講じています。業界は、消費者、政府、メディア、その他の組織から 吸収体製品には何が含まれているか、そしてその理由を問われる際に、この統一された回答を提供していきます。これには、以下の製品製造に使用される接着剤に関する質問が含まれます:

  • ベビーケア
  • 女性用ケア
  • 成人失禁

どうして接着剤が安全であると言えるのですが?

様々な政府機関は、公衆衛生を守るためのガイドラインを設けています。例えば、ECHA(欧州化学機関)は、REACh(化学品の登録、評価、認可及び制限に関する規則)として知られる一連の規制を制定ししました。REACh規制に基づき、化学メーカーまたは輸入業者は、ポリマー製造に使用する化学物質を登録する必要があります。化学物質を使用する使い捨て衛生用品向け接着剤サプライヤーおよび最終製品メーカーなどの下流ユーザーも、リスクを特定し管理する必要があります。

 

リスクを適切に管理するために、存在、暴露、リスクの3つの重要用語を明確に定義する必要があります。SOIを検討する際に留意すべき3つの重要ポイントは以下のとおりです:

  • 存在: サンプル内に検出されたSOIを示します。
  • 暴露: SOIがユーザーに接触する可能性があることを示します。
  • リスク: SOIによって引き起こされるマイナス効果の可能性を示します。

リスク評価の説明

科学者および使い捨て衛生用品メーカーは様々な手段により、SOIの実際のリスクを測定することができます。これらの手順は、順序正しく、認められた科学的方法によって完了しなくてはなりません。

まず、物質の存在および濃度は、正確かつ特定の検査を使い決定されます。存在を判断する方法は数多くあります。一部の方法は非常に厳しく、実際に消費者が製品を使用する方法からは、かなりかけ離れたやり方です。この一例は、SOIの存在を確認するために、製品を溶媒に浸すことです。そのため、物質の存在を確認する試験方法を一致させることが重要です。

標準試験が選択されたならば、試験の精度を理解する必要があります。これは、しばしばSOIによくある低濃度において特に当てはまることで、10億分の1で示されます(ppb)。わかりやすく言うと、2.4 ppbは角砂糖一個をオリンピックサイズのスイミングプールに溶解させた濃度です。

その後、製品およびその使用と取り扱いが評価され、ユーザーが物質にどの濃度で曝露されるかが特定されます。繰り返しますが、曝露の確認に使用されるアプローチは多数あります。試験方法を一致させることが重要です。

この情報はすべて、物質自体の理解と共に、物質に起因するリスクレベルを評価するのに役立ちます。

例えば: 物質は微量レベルで存在する可能性はあるが、ユーザーの皮膚と接触する可能性はないかもしれません。その場合は、 暴露のリスクが問題にならなくなります。

別の状況では: 物質はユーザーの皮膚と接触する可能性がありますが、接触時間と濃度がわずかな場合は、利用者のリスクが示されないことがあります。

 

使い捨て衛生用品、健康、安全

リスク評価を行うことにより、どの程度の存在と暴露が、またどのような状況でリスクが生じるのかを、政府や規制当局、使い捨て衛生用品業界が判断することができます。これは、多くの健康関連の研究の結果と既存データの結果を比較することによって行うことができます。

適切な試験方法を定義し一致させることは、安全性ガイドラインの確立のために重要です。結果が相互に、そして基準に対して比較可能であることを徹底するために、一貫性のある方法を使用することが重要です。

こうした取り組みは、消費者による存在 ≠ 暴露および暴露 ≠ リスクであることの理解を助け、さらに一定のSOIの使用が安全であることを実証するために行われています。これにより、業界が効果的でより情報に基づいて議論することが可能となることでしょう。


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